日本語には「あう」という動詞に対して複数の漢字が使われますが、それぞれ意味合いが異なります。
ここでは、「会う」「逢う」「遭う」のそれぞれの用語の説明と使い分けについて解説します。
目次
「会う」の意味と使い方
「会う」は最も一般的に使用される表現で、二人以上の人が何らかの場所で顔を合わせることを指します。
この言葉は偶然の出会いや、予定された会合にも使われます。
使用例
- 明日の朝、クライアントとオフィスで会います。
- 昨日のイベントで、久しぶりに大学の友人と会いました。
- 午後から人と会う約束がある。
「逢う」の意味と使い方
「逢う」は、親しい人や特別な人との出会いを表す際に用いられます。
この表現は、愛情や親密さを感じさせるもので、文学的な文脈や個人的な文書での使用が一般的です。
ただ、この漢字は常用漢字ではないので、新聞などでは「会う」と表記されます。
でも、この漢字をうまく使えたら、カッコいいですよね。
使用例
- 何年も離れていた後、空港で恋人と感動的に逢いました。
- 次の週末に、海辺で初恋の人と逢うことにしています。
- 親友が引っ越してしまったので、全然逢えない。
「遭う」の意味と使い方
「遭う」は、望ましくない事態や人物との偶然の出会いを表します。
この言葉は「遭難」のようなネガティブな状況を連想させるため、困難や問題が伴う出来事を指す際に適しています。
使用例
- 朝の通勤中、突然の豪雨に遭いました。
- 交差点で、車と事故に遭いそうになった。
まとめ
「会う」「逢う」「遭う」はそれぞれ、人と対面する際に使用される言葉ですが、使うシーンやニュアンスが異なります。
「会う」は広範な用途に使え、「逢う」は個人的で感情的な場面に、「遭う」は不快な出来事に遭遇した時に適しています。
このように、各言葉は異なる文脈での出会いを表現するために選ばれます。
今後はオンラインでの対面も含め、これらの表現がどのように使われるかが注目されるでしょう。