「弊社」と「当社」の違いは?メール・電話で使い分けが必要?

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「弊社」「当社」は、どちらも自分が所属する会社を表す言葉です。

ビジネスにおいて、「弊社」と「当社」この2つの言葉の使い分けは、相手に対する敬意と自社のポジショニングを明確に示すために重要な言葉です。

間違えると、相手に対して不快感を与える場合も出てきます。

ここでは、これらの言葉の違いと、それぞれが最適なシーンでどのように使われるかを解説します。

目次

「弊社」の意味と使い方

「弊社」という表現は謙譲語であり、自社をへりくだって表現する際に使用します。

この表現には謙虚さが込められており、敬意を表しているため、顧客サービスの文脈や、何かを依頼する場面、または感謝の意を表す際に適しています。

したがって、顧客や取引先など外部のステークホルダーに対するコミュニケーションの中で、主に使用されます。

そのため、社内の人同士の会話で、自社の事を言うときに使われることはありません。

使用例

  • 弊社製品に関するご不明点は、お気軽にお問い合わせください。
  • 弊社にて開催予定のセミナーにつきまして、詳細をご案内いたします。
  • 弊社製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
  • 弊社からの提案についてご検討いただけますと幸いです。

「当社」の意味と使い方

「当社」は丁寧語で、自社について述べる際に一般的に用いられる表現で、社内外問わず広く使用されます。

社内の公式な発表や、社外である同業他社やメディアに対する発表、業界イベントや公の場での自己紹介にも用いられることが多いです。

この言葉は、比較的公平な立場を保ちつつ、自信を持って自社を表現する際に適しています。

使用例

  • 当社の年間売上は、前年比10%増の成果を達成しました。
  • 当社は来期の事業戦略を再構築し、新たな市場に挑戦します。
  • 当社の新技術について、来週の会議で詳細をご説明いたします。
  • 当社では、環境保護を企業戦略の一環として推進しています。

メールと電話での使い分けは必要?

電話やメールでの対応においても、これらの基本原則は同様に適用されます。

例えば、顧客からの問い合わせに対するメール返信や、新しい提案を顧客に提示する電話の場では、「弊社」を使用することで相手に対して敬意を示すことができます。

外部の人間、特に顧客やパートナーにメールを送る場合、謙虚な姿勢を示す「弊社」の使用が推奨されます。これにより、相手に対する尊敬と礼儀を示すことができます。

メールでの使用例では、例文が考えられます。
「弊社をご利用いただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。」

一方で、社内の通信や、自社の立場を強く主張する必要がある場合には「当社」が適切です。これは、内部のメンバーや同等のビジネス関係者に対して、自信と明確性を持って情報を提供する際に役立ちます。

自社の立場を主張する例としては、就活生に対してアピールする際とか、クレームに対して毅然とした態度で望む場合などが挙げられます。

電話の使用例では、例文が考えられます。
「当社の方針として、この事業に積極的に取り組んでいく予定です。

まとめ

ビジネスシーンにおいて「弊社」と「当社」の適切な使い分けは、プロフェッショナルな印象を与えるために不可欠です。

「弊社」は、主に外部に対して謙虚な姿勢を示すために、そして「当社」は社内や自信を表明する場で使用されます。

これらの用語を正確に使い分けることで、相手に適切なメッセージを伝え、企業イメージを高めることが可能です。

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